意外と知られていない特殊清掃の相場

意外と知られていない特殊清掃の相場

高齢化社会が進む日本において、独居老人の孤独死も増えつつあります。そのような状況の中において昨今注目を集めているのが、遺体などを処理する特殊清掃業者です。

しかし普段は関わることがないからか、特殊清掃業者に依頼した時の相場は意外と知られていません。いったいどのような料金体系になっているのか、今回はそれについてご紹介いたします。

業者ごとに料金体系が異なる

特殊清掃における料金の決め方は業者によってさまざまです。遺体のある部屋の間取りによって料金が変わる業者、溜め込んでいたゴミなどの回収量によって変わる業者、パック料金を設けている業者など、実に千差万別です。

いつ特殊清掃業者にお世話になるかはまったくわかりません。だからこそ、いざというとき慌てないためにどのような業者がいるのかを事前に調べておくのが良いでしょう。

リフォームやオゾン脱臭も込みだと料金も高くなる

孤独死してすぐその遺体が発見されるのは稀で、大抵は死後何日か経って腐乱してから見つけられます。その状態になった遺体からは体液や死臭など、一般の人には処理が難しいさまざまなものが漏れ出ています。

フローリングや畳の上で倒れて亡くなった場合、遺体の下にある床には体液が染み込んでいます。体から広がった体液に合わせて跡が残るのはもちろんのこと、細菌などが付着し衛生的にも危険なのでリフォームしなくてはなりません。この時にローリング張替え代や畳取り換え代が必要になってきます。

人間が腐敗して発生した死臭は非常に特殊で、「炎天下で放置した生ごみの臭い」「家畜小屋の空気を濃縮したようなにおい」「くさやをさらにひどくしたような臭い」などと比喩されることがあります。ともかくも私たちが普段体験する類の臭いではないのは確実です。死臭はその強烈さから周囲に残留してしまうことがしばしばです。そのため特殊清掃業者では「オゾン脱臭」という特別な方法によって除去を行います。オゾン脱臭はとても強力であり死臭にも対応ができる代物であります。しかしその分費用が掛かってしまうことも事実です。

遺品整理も合わせて行うならば追加料金がかかることも

強力なオゾン脱臭をもってしても、除去できる死臭は全体の80%程度だと言われています。残りの20%は遺体の周囲にあった家具などの遺品に染み付いてしまったものです。この20%の死臭は室外に漏れ出てしまうことはないものの、室内にいると感じてしまいます。

その程度の残留でも、嗅ぎ慣れていない死臭ではかなりのストレスになります。完全に死臭を除去し部屋をもとのようにするには遺品整理をもする必要があります。この場合、特殊清掃料に上乗せして遺品整理料がかかります。その金額もさまざまです。遺品の量が多ければ高くなるのは当然のこと、遺品の処理の仕方によってもまた料金が変わってきます。十把一絡げに処理するならば安くできるでしょうが、たとえば遺品のうち故人の思い出の品は分けて処理する、または1日ですべて処理するなどの条件が関わってくると料金が高くなっていきます。

死後からの発見日数や気候で変わることも

特殊清掃の困難度はひとえに遺体の状態によって変わります。死後すぐ発見されたならば腐敗はまったく始まっておらず特殊清掃も不要でしょう。対称に数カ月経過してから発見された場合は、遺体は原形をとどめておらず処理も複雑になります。その場合は料金も高くなってしまいます。

遺体の状態は気候によっても変化します。湿度の高い時期だと腐敗も早く進み、清掃の手間もかかります。高音湿潤な気候である日本では稀ですが、遺体がミイラ化して腐乱しないこともあります。そのときは体液や死臭の処理も最低限になるので料金も安く抑えられるでしょう。

まとめ

以上のように、特殊清掃の相場は一定のものがあるわけではなく、遺体の状況や処理の仕方によって全く変わってきます。その時になるまでいくらになるかが不透明なので不安に思う方もいるでしょう。

しかしだからといって料金が安いだけの業者に頼むのは考えものです。そういった業者は安いなりの理由があります。例えば死臭の処理を完全にはしてくれない、また遺品の回収しか受け付けておらず整理はしてくれないなどです。悪質な例だと、回収した遺品を処分場まで持っていかずに不法投棄しているから格安設定にできているという業者までいます。

特殊清掃はいまや不動産を復旧するために必要不可欠です。また、故人の最後の姿を整理するという点では遺族にとっても求められる存在です。目先の安さに惑わされることなく、確かに信頼を置ける業者に依頼することが結果的に依頼主にも、遺族にも、そして故人にも良い結果をもたらします。

もし静岡で特殊清掃や遺品整理の業者をお探しなら、「株式会社 孝緑」をぜひご検討ください。遺品整理総合相談窓口協同組合に加盟しており、また「遺品整理士」の資格を持った経験豊富なスタッフが在籍しています。

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